WORKS REVIEW
REPORT

採用担当者向け

2021.03.30

オンラインセミナー「内定から入社まで。内定者同士の絆を深め、興味を惹き続けるコミュニケーションとは?|日本生活協同組合連合会×三井住友海上あいおい生命保険」を開催しました。

出演者

日本生活協同組合連合会
管理本部 人事部 人事1G
新卒採用担当

中田 健太 氏

三井住友海上あいおい生命保険株式会社
人事総務部 ダイバーシティ・キャリア支援室
副長

新保 寛人 氏

株式会社ワークス・ジャパン
ITソリューション部
コンサルティング2課

上野 絢香

内々定通知の出し方

上野
今回ご視聴いただいている企業の皆様に、事前に「内定者フォローはどんなことされていますか」という形でアンケートを取りましたので、そのレビューを先にさせていただきます。
今回、約50名の採用担当者様にご回答いただきました。まず「22卒採用に向けて、内々定を出すのはいつですか」とお伺いしたところ、早い企業だと12月から内々定を出し始めて、3月上旬が最も多い結果となっていました。また、6月より前に約9割の企業が内々定を出される予定とのことで、例年より内定出しの時期が早まっている傾向にありました。
続いて、「内定者フォローの実施頻度」について、約6割の企業が「1か月に1回程度」、「3か月に1回」も含めると約9割の企業がフォローを実施されていると結果となりました。定期的に学生のフォローをされる企業が多いということがわかると思います。
続きまして、「内定者とのコミュニケーション方法」についてですが、「メール」との回答が多く、続いて「電話」という結果になっていました。その他、内定者管理に特化したツールのご利用や、ZoomやSlackといったコミュニケーションツールの導入も見受けられました。
最後、「フォロー内容について」です。ほぼ全ての企業で内定式や懇親会を実施されています。特に、「実施をしていて好評だった内容」として、内定前は年齢の近しい方との面談、内定後はマネジメント層といった経営について語っていただける方との面談の機会を設けたり、少人数の座談会は、学生からも大変好評を受けていたというご意見をいただきました。一方で、最近流行りの「Zoom飲み会」を実施されている企業も見受けられましたが「実施してみての難しさを感じました」という意見もいただいているので、このあたりは後ほどゲスト企業にお伺いできればと思います。
以上のレビューの結果も踏まえ、実際にいつ、どのように、企業と学生、また、学生同士がコミュニケーションを取っていて、何を伝えるべきなのかについて、お話をお伺いします。
最初に、内定者と企業のコミュニケーションについて、内定出しの早期化に伴い、フォロー期間が長くなるなかで、内定から入社までのフォロー施策について順を追ってお伺いできればと思います。まず、内定出しをされるタイミングにおいてどのようにして内定を伝えているのか、工夫されていることがあれば教えていただきたいです。中田様、いかがでしょうか。
中田
最終面接後の内定の伝え方は、電話にしています。それまでは、ずっとメールでやり取りをしているので、最後は電話で、メッセージも伝えながら内定出しをします。その電話で合格者面談の日程設定もしていまして、首都圏であれば対面を選択肢に入れ、他はオンラインで設定をしながら、学生と1対1で面談をしています。
上野
内定を出された後の合格者面談の内容も充実されていると伺っていますが、詳細を教えていただけますか。
中田
時間は一人1時間で、社会人と学生の「言った・言わない」の問題もよくあるので、複写式のシートを使いながら、私がメモを取って、最後に「こういう話をしましたよね」というところをお互い確認した上で面談を終了する、というやり方をしています。その中で、志望している企業も正直にお伺いできますし、そこから悩み相談に発展することもあったりして、志望度が上がるというところにも繋がっていると思っています。
上野
こういった面談を実施することで、内定承諾へも繋がっている実感はありますか?
中田
学生からは承諾書提出と同時に、自分がどうして内定をもらえたのか、これから日本生協連に何を求めるのか、というアンケートも提出してもらっていて、「特に不安はありません」や「面談で全て聞けたので大丈夫です」という記載が多いので、おそらくその合格者面談のタイミングで不安解消も出来ていると実感しています。
上野
その合格者面談が終わった後のフォロー施策についても教えてください。
中田
面談が終わった後も、選考中の学生が参加するセミナーに参加出来るようにしています。何故かというと、同じイベントをやらないようにしていて、早期に内定出しした学生も、これまで参加してこなかった形のイベントが後に増えてくるので、そこで先輩職員との接点を持って新しい話を聞いてもらって、企業研究に加えてまた新しい視野で志望度を上げていけるように誘導しています。
上野
特にフォローの一つとして、キャリアカウンセラーをお招きしたイベントを実施されているとお伺いしたのですが、そのあたりもお伺いしても宜しいですか?
中田
はい、イベントというより個別の面談になりますが、外部の企業の方にキャリア面談をお願いしています。私との面談、日本生協連側の人との面談だとなかなか正直に話してもらえないことはどうしてもあるんですよね。学生が就活の相談や、本当に他の企業と比べて自分が何を軸に選べばいいのかもフラットに相談出来る場を提供するということで、キャリア面談を第三者の方にお願いして実施しています。ですので、正直いうと、学生からは「面談を実施しました」という報告は受けて、その後「どうだった?」ということを学生側に聞く程度なので、内容までは私もはっきりとは知りません(笑)
上野
一方で新保様、いかがでしょうか。
新保
当社は、内定は最終面接で「合格」イコール「内々定」にしていないので、最終面接が終了したら電話で「最終面接合格になりました」と通知します。それで、内々定については当社に決めていただいた方のみに内々定通知しますので、「今、就活の状況どうですか?」というのを電話で聞き、必要に応じて面談をしてあげるとか、「応諾します」と言ったら、どこに住まれていても基本、「本社のビルに来れるんだったら来てね」という形にして、それで本社ビルを一緒に見学ツアーをして、対面で内々定の通知をするという運営をしています。
上野
その本社ビルのツアーは一対一で実施されていますか?
新保
一対一で巡っていきますが、最終面接官は基本、人事総務部なので「今日この学生来るので予定が空いていたら学生に会ってください」と声をかけて「おめでとう」と言ってもらっています。
上野
その際、学生の希望に応じて、社員の方に会う機会を設けたりされていますか?
新保
その場では行いませんが、その先、学生が社員と会いたいという要望があれば、基本的には応えるようにして、対応が出来る社員と話せるよう個別に対応しています。
上野
学生に手厚いフォローといいますか、去年からオンライン化が進むなかで、なかなか学生も決めきれないところが続いているかと思いますが、中田様のキャリア支援と、オフィスツアーされている新保様の取り組み、大変面白いと思いました。

内定フォローイベントの工夫

上野
続いて、内定を出してからのフォローイベントについて、お伺いできればと思います。中田様、いかがでしょうか。
中田
これは先ほどお話しした内定者交流会を月1回で実施していて、去年はずっとオンラインで、1回だけ対面でできたかな、という形でしたが、22卒ではオンラインと対面を交互にやっていこうと思っています。コロナに対して不安を感じる方はオンラインからの参加も可能、という形のハイブリッド型を検討しているところです。総合職の採用になるので、仕事の幅が広すぎて、内定出しの段階では仕事をきちんと理解してもらえていないところがまだ残っているので、交流会に先輩職員に来ていただいて、仕事紹介と先輩職員との座談会ということで、各回テーマを変えて、来る人を変えながらやっている状況です。
新保
当社も基本、懇親会という形で、頻度もオンラインで月1回位ですね。去年やろうと思って出来なかったのですが、当社は、選考前に社員訪問を出来るように学生に対して案内をしています。その後、面談をして内々定を応諾してくれた学生の社員訪問を対応してくれた社員を呼んで、交流会を設けたいと思っています。単純に内定者だけでなく、会ったことのある社員にも集まってもらい、交流も一緒に設けながらフォローしていこうという感じで計画しています。
上野
懇親会の規模感は、どのような感じでしょうか。
中田
内定出しでいうと40名になる時もあるので、最大だとそれ位の人数です。ただ、全員集合することもほぼ無く、参加を強制していないので、授業や専攻の都合で参加出来る人は参加するということで、規模的には先輩職員を合わせても30~40人という感じです。
新保
基本、全員に参加して欲しいという感じで実施しています。去年はオンラインだったので全員参加にして、あとは我々人事総務部からメンバーが参加しています。昨年は少し採用人数が少なかったこともあって、最大でも40人位の感じでした。
上野
ここで、チャットにご質問をいただいているのですが、「人数が多ければ多くなるほど、学生が質問しにくい、なかなか発言出来ないということもあるかと思いますが、学生が質問しやすいようにどのような工夫をされていますか」ということですが、いかがでしょうか。
中田
私たちはZoomのブレイクアウトセッションを使っています。座談会をやる時も、先輩職員複数名を呼んで、各グループに5~6人の人数になるように設定をして、そこで先輩職員から自己紹介と質疑応答を含めて30分弱位の時間で、グループローテーションしていく形にしているので、質問がしづらいというより結構活発に、学生同士も喋っていました。
新保
予め協力いただく社員の方に、「こういうふうに話してください」や、場の空気の作り方は、中田様からお伝えされていますか?
中田
実施前に打ち合わせはやっていますが、本当に簡単なことだけで、「仕事紹介のあと質疑応答を受けて、あとはもう何でも好きに喋ってください」程度しかやっていないですね。
上野
新保様、いかがでしょうか。
新保
当社も本当にそんな感じで、基本Zoomでやる時はブレイクアウトルームを使って少人数に分け、リアルで出来た時も、結構大きい会場でグループごとに机を分けて、そこに社員が絶対一人いるようにして、質問を受けながら、内定者同士も懇親するという形で、オンラインでも対面でも同じ運営をしていました。
上野
雰囲気づくりが難しいのではないかと思ったのですが、逆にオンラインだからこそ学生の意見が出やすい部分はありますか。
中田
そこが結構難しくて、最初の内定者同士も初めましての状態だと空気読みあっていて(笑)、全然質問も出てこないので、わざと空白の時間を作るように設定しています。先輩職員も全員抜けて、学生だけの待ち時間が出来ると、沈黙が嫌で自然に話し出すので、そこから学生同士が喋れる関係性ができることに、21卒の試行錯誤から気づきました。

内定式の工夫

上野
続いて、多くの企業で実施されている内定式についてもお伺い出来ればと思いますが、実施内容や工夫について教えてください。
新保
昨年はオンラインで実施をしまして、人事の担当役員と人事総務部長に横並びになってもらい、前にある大きいモニターに学生の顔が全部映るようにしていました。その中で対面時と同じように式典の運営をして、当社は毎年内定式の後に内定者研修の時間があり、この中で内定者に課題を伝えることと、各グループに分かれてグループワークをしてもらって内定者同士の懇親も深めてもらう運営をしています。今年度の内定式については、入社式も人数規模的にリアルで距離を置けば開催出来そうという形になったので、基本、対面で実施をしたいと考えています。
上野
課題はどんなことをされているのですか?
新保
eラーニングでビジネスマナーとビジネス文書。あとはExcelの基本的なもの。この3つが必須になっていて、あとは、一般課程試験という生保の試験の勉強で、「模擬試験を何月にやるから勉強してね」みたいな感じでやっている位です。
上野
中田様、いかがでしょうか。
中田
私たちもオンラインでやっていて、全く同じですね。横並びに役員に並んでいただいて、前にモニター置いて、全員の顔が見えるようにしました。ですので、式典の流れそのものは普通です(笑)辞令の授与と役員の挨拶、内定の辞令という流れです。内定の辞令は、先に郵送しておいて、「手元にありますけれども」という形で進めました。ただ、私たちは課題がなく、その後に何も無しだと寂しいので、式典の後に先輩職員との交流会もセットで実施しました。
上野
先ほど内定式の後に課題を出されるというお話もありましたが、何か事前に研修や入社に向けて準備をしているものはありますか?
新保
帰属意識をしっかりと持ってもらう目的で、当社の1dayインターンシップの運営協力を基本必須にしていて、学生に対して当社の魅力を伝えてもらう、当社の理解を深めてもらうという観点で、ウェブで月に1回位は開催しているので「どれかには協力してね」という形で協力してもらっています。
上野
中田様、いかがでしょうか。
中田
生協という組織がちょっと特殊なので、「生協とは」というところを改めて知ってもらえるように、勉強にもなる冊子を送り、あとは、先ほどの交流会の中で仕事理解をしてもらいます。その交流会の後に配属先を決める面談に向けてしっかり仕事の中身を理解してもらうというのが、内定者にとっての課題になっているかと思います。
上野
新保様も配属面談を実施されていると思いますが、詳細を教えてください。
新保
配属面談は、年明けすぐ、1月頃に毎年やっていますが、それまでに当社の全体の組織図は案内をして、インターンシップでの理解を深めていただきながら、どんなところで働くかというイメージを持ってもらうという感じですね。
上野
そこで追加で社員に会いたいという要望もあったりしますか?
新保
そのタイミングでは今のところは無くて、内定式の前位が一番社員と喋りたいという要望が多くて、それ以降はインターンを通じて当社の理解を深めていく中で解決してくれているような感じですね。
上野
ありがとうございます。
中田
私が気になっていたのは、日本生協連では課題を出していないんですよね(笑)。ただ、オンラインになって学生が何か家で出来ることを求めていると思っていて、どういったことがいいのか悩んでいます。
新保
当社も元はeラーニングの課題が多かったんですよ。Excelを業務で使うことが多いので、基礎的なところがわかることと、あとはビジネス文書もやはり書くので、そこに関してはeラーニングで学んでもらって、添削もしています。
中田
そうなんですか。
新保
一回添削して回答が戻ってくる形で学べるようにしています。それとビジネスマナーも、最低限は知っておいてもらいたいので、「10月から2月迄でスケジュールを立ててやってね」という感じで、それ位であれば学業にも影響はないかなと思い、やってもらっています。
中田
早期化してフォロー期間が長くなったことで、特に今年、気が抜けちゃって(笑)。最初の頃にやったことをすっかり忘れていたので、フィードバックなどをどうしようかと思っていました。今伺って、課題をやらせたあとの添削付きだと結構良さそうだなと感じました。
新保
そうですよね。

内定者同士のコミュニケーションをどう作るか

上野
内定を出したあとから入社までの期間が長くなるほど、学生の気の緩みや、内定者同士のコミュニケーション、自分が将来一緒に働く同期との接点がかなり減ったのではと思っています。それこそ今までですと面接の帰り道に声をかけたり、たまたまイベントで隣に座った学生と話が出来て、その子が内定もらったので「私もこの会社に決めよう」といったきっかけがあったと思います。それが今難しく、オンラインで学生同士が自然に交流出来ないと思っているのですが、内定者同士のコミュニケーションについて、何か工夫されていることはありますか。
中田
交流会の中では先輩職員や運営側の私たちも入っていますが、オンライン上で新年会や内定式を実施した後にも懇親会の場を開きまして、私が入るのは基本的に場作りだけにしています。それで、場を作ったあとは、ブレイクアウトセッションで分けて「自由に話してね」と。そこには運営側も様子も見に行かないです。時間設定だけをして、もう学生側に任せるというか、何の提案も無しに「盛り上がってね」みたいな形で、それが結構上手くいってます。
上野
ブレイクアウトルームを作られる際に、学生のペアリング、グループ分けで何か工夫されているところはありますか?
中田
それは気にしていないです。Zoomにランダムでグループ分けする機能があるのですが、それを使って、何回か同じグループになる人もいたりしながらでも盛り上がっていたので、全然支障は無かったと思っています。
上野
もう内定者に任せてみるところも上手く機能している感じなんですね。
中田
そうですね。最初に手厚くフォローしすぎて失敗してしまったので。元々交流会は全部私込みでやっていましたが、全部私に答えが返って来て、私とのやりとりが複数生まれるだけだったんですね(笑)。それは望んでいたものでは無かったので、放任してみようという形になりました。
上野
なるほど。新保様、いかがでしょう。
新保
エアリーフレッシャーズという、内定者の交流が出来るツールを利用しています。その中で、交流してくださいとは言っても、なかなか交流がないですけど(笑)。でも、メッセージのやり取りをしている痕跡が最近はちらほら見えるので、うまく活用して内定者同士で連絡取ってくれているという感じはしています。基本、インターンシップの協力の時に、事前説明をして「じゃあ今日の意気込みを話して、その後は、みんなでテンション上げてからやっていこう」と言って、もう我々も抜けて、そこで会話をする時間を設けたりして、内定者同士だけで喋れる機会は結構作ってはいます。
上野
インターンやエアリーフレッシャーズの中で、内定者同士でどんな会話をしているのか、見てますか?
新保
エアリーフレッシャーズの中だと、コロナになる前は「みんな、空いてる日どこ?」、あとは「連絡先、これよりもLINEの方がやりやすいから、これで登録してね」みたいな感じでやり取りをしてるのが多かったですね。内定者同士の会話については、たまに抜けずに、インターンの前に見ていると、真面目にやりつつも、ちょっと砕けた感じがでてきて、後半はお互いに喋るようになっている感じではありました。
上野
チャットで新保様にご質問が来ていまして「インターンへの協力は具体的にどのようなことをされていますか?」と。お伺いしてもいいですか?
新保
はい。1dayだと、9時から17時までのインターンシップをウェブで実施していますが、午前中はグループワークが2回位あって、各参加者の人数を絞って内定者を1グループに1人、各グループの担当として付けて、グループワークのフォローをしてもらっています。午後は営業の模擬体験をウェブ上でしてもらっています。当社は間接営業をする生命保険会社なので、代理店の方にどう提案するかをグループで考えて提案するワークになっています。あまり生命保険のことを知らない代理店という設定で、代理店役を内定者にやってもらいます。最後に内定者からグループワークのフィードバックを学生にするという形でやってもらっています。
上野
内定者の方も参加することによって、企業理解もより深まる仕立てにされているということですね。
新保
そうですね。やはり実際に参加して、より理解が深まったという学生が多いですね。
上野
運営も大変そうですが、その内定者の方は、複数回参加出来るのでしょうか?
新保
もう何回も参加して、プロみたいになっている人がいます(笑)。インターンの最後には内定者との懇親会も設けており、20分×3回転で3人の内定者と話せるようになっているので、たくさん協力してもらっています(笑)
上野
今チャットに、「内定者のコミュニケーションの場で、感想や事後アンケートを取られていると思いますが、その際のアンケート回答に忖度が入っているのではないかと、本音をうまく聞き出す方法はありますか」とコメントいただいています。
中田
それ、実際私のところでもあって(笑)。途中から匿名にしました。匿名にするだけで全然質が変わって来て、「ここをこう変えて欲しい」とか書いてくるのですが、それまで接点を持っていれば、だいたい誰が答えたか、書き方、書いている内容でなんとなくわかるんですね(笑)。ですので匿名にしても、こちらとしてはそんな支障もなく、正直な感想が聞けると思っています。
上野
なるほど。新保様、いかがでしょうか。
新保
本音、難しいですよね。でも、私と他の採用担当は、インターンも含めて接点が多いので、月1の懇親会以外のタイミングでイベントを手伝ってもらうと、それこそエアリーフレッシャーズから、「何かあれば本当に気軽にメッセージ送ってね」と言うと、学生から個別にメッセージは来ます。その中で要望や聞きたいことはある程度解消し、それまでに信頼関係が出来ているからこそ、ということはありますが、最初の方はわからないですよね(笑)
上野
内定者同士のコミュニケーションも、最初のきっかけづくりはされつつ、ただ学生自身に任せて、自発的にコミュニケーションを取れる場を設けられている点、すごく参考になりました。

内定者を飽きさせないポイントは?

上野
最後のトークテーマになりますが、内定者フォローをするコツというところで、イベントの運営面やツールの使い方をお伺いできればと思います。中田様は、基本的にZoomを利用されていて、機能を駆使していろんなイベントを開催されているとお伺いしてたのですが、いかがでしょうか。
中田
Zoomでいくと、ウェビナーも使うことがあって、学生が気楽に入れるということと、あとはその中でも投票機能やQ&Aを使っています。学生の様子は見えないですが投票は操作しないと出来ないので、学生が参加型のイベントになり、参加している感が出るので活用しています。オンラインでやる時は、Q&Aも質問履歴が残っていくので、そこで全体を見ながら質問多めに来ているものを拾い、あと「いいね」ボタンがあり、いっぱい「いいね」が付いたら上に上がって来るので、そこから順次答えていくと学生側も満足してくれるので、結構うまく出来ているとは思っています。
上野
「いいね」で得票数が多かったものから答えていく。それだと、他の学生がどんな質問に興味持っているかもわかりますね。
中田
学生がどんなことを聞いていいかわからないという人も増えているので、誰かが代表して聞いてくれたものに賛同するというような、それが今のやり方に合っていると思います。
上野
新保様、いかがですか?
新保
今の投票機能を使おうかな、どうしようかなとずっと躊躇していたので、使おうと思いました(笑)。その機能だと、結果がリアルタイムで出てきますもんね。
中田
そうです。それで学生側にその結果も共有すると、どんな人が参加しているか、学生同士もわかるので。
新保
勉強して使います(笑)。当社だと、オンラインインターンシップの中での絡みが一番濃くなっています。ですので、内定は10月ですが、それよりも前、6月の合同説明会といった外部の出展イベントにも協力いただいたりしながら、8月9月のインターンシップの協力と、オンライン上での接点を増やして、交流会以外で接点を増やすというところが、一番かとは思っています。
上野
定期的に学生と交流されていて、その「飽きさせない」、工夫はいかがですか?事前アンケートでも、「期間が長くなると、ネタ切れしてもう何をしていいかわからない」というお声をたくさんいただいていたのですが、何かコツはありますか?
中田
やはりずっとオンラインでやっていたら、どこかで対面を挟んであげることが出来ると、新しい感覚で参加してもらえるかなと思っています。また、私がやったのは、施設見学のライブ配信。オンラインで、職員にたくさん集まってもらって、テレビ番組みたいな感じで実施しました。1階から始まって、先輩職員に説明してもらい、「次、3階に移りま~す」みたいな感じでカメラを切り替えて、そっちに移って、といったことを1回やってみました。ただ打ち合わせにかなり時間がかかったにも関わらず、配信は30分だけという(笑)。だから労力はすごくかかりましたが、アンケートの結果を見る限り楽しそうでした。
上野
ライブ配信で一発勝負みたいな形でされているのですね。
中田
事前打ち合わせが、前の日と、1週間前もずっとやっていました(笑)。その30分のためにトータル5時間位です(笑)
上野
「実は」という裏側を、ありがとうございます。新保様、飽きさせないポイント、工夫点についてはいかがでしょうか。
新保
難しいんですよね、これが(笑)。イベントの協力も限られているので、どうしても単調になっちゃうところがあります。オンラインではなく対面で出来る時には、内定者交流イベントも当時やっていて、マシュマロチャレンジという結構有名なチームビルディングがありますが、あれをやってもらい、盛り上がりましたし、自分自身も楽しんでいました。あとは、それぞれの皆さんの年表、これまでの経歴、どんな波があったかを共有し合うイベントなど、イベントの協力以外で内定者だけでより理解が深まるようなことはやっていました。昔はバスケットボール大会やって、私がバスケ上手いんだぞというのだけを見せつけるという、そんな交流イベントもやっていましたね(笑)
上野
楽しそうですね。ただ今は対面でなかなか会えないのが残念ですが、たくさん工夫をされているのですね。
また新保様に向けて質問をいただきまして、「うまくコミュニティが出来ずに苦戦しています」という内容で、コミュニティを作るきっかけや工夫点を教えていただけますでしょうか。
新保
そうですね。内定式の後とかですかね。全体で集まった後に、こちらで強制的に1回コミュニティを作った時もありました。内定式の前の懇親会で、全員に自己紹介のスライドを個人で作ってもらって、それをコミュニティにアップして見れるようにしています。そこでやり取りをし始めるみたいなところがあったので、最初は半ば強制的にやった時もありましたし、あとはエリアごとに分けて、コミュニティを作ってみて、というようなのもやってみたりはしました。その中で自然とやり取りが始まる、感じです。
上野
最初に学生同士が、自分たちのプロフィールをお互いに確認しながら、知って、会話のきっかけ作りをしているということですね。
新保
あとは、誕生日登録すると、エアリーフレッシャーズは「今日は誰々さんの誕生日です」という表示が出てくるのですが、あそこに「いいね」というかスターを付けたりとか。
上野
「おめでとう」みたいな。
新保
コメントで「おめでとう」を送って、「ありがとうございます」という感じのやり取りから始まっているというのもあったりします。何か私があんまり「おめでとう」というと、どうなのかなと思って、とりあえずスターだけはいつも付けているんですけど(笑)。
上野
ありがとうございます。最後にお二方から、人事様のお悩みという形でご質問等あればと思いますが、いかがですか?
新保
実際に、内定期間にどれ位の種類の内定者同士が絡めるイベントや接点はありますか?
中田
内定者だけの懇親会は新年会と内定式の後だけで、あとの交流会、先輩職員呼んでの交流会は年間10回位ですね。
新保
結構あるんですね。
中田
先輩職員を毎回入れ替えながらなので、調整はものすごく大変なんですが(笑)。だから回数が結構多くて、最初は嫌がられていました(笑)。
新保
(笑)そうなんですね。ちょっと頑張らないといけないですね、私。
中田
善し悪しだと思います(笑)。正解がわからないままですけどね。
上野
お時間も少なくなってまいりましたので、名残惜しいですが、最後にお二方からメッセージをいただければと思います。ではまず新保様からお願いします。
新保
内定者フォローという観点でいうと、正解が無いのがこの取り組みだと思っているので、時代の流れや学生の求めているもの、内定者の求めているものに合わせながら、より良いものを相手の立場に立って考えた施策をやっていくことがすごく大事になってくると思いますし、内定辞退も実際ありますが、学生の選択の一つなので、しっかりと学生に正しい選択をしてもらえるような、そんな施策をこれからも考えていきたいと思っています。是非、イベント等で私を見かけた際は、情報交換したいので、業種業界問わずお声掛けいただけると嬉しいです。ありがとうございました。
上野
ありがとうございました。では中田様、お願いします。
中田
新しいことをやってみると参加している内定者も一緒に楽しんでくれているというのが、この間、すごく感じられているので、新しいことをやってみるのも結構大事なのかも、と個人的に思っています。学生側の要望に合わせて一緒にやっていくというのが、これから先、志望度を上げるとか、しっかり私たちのことを知ってもらうということに繋がっていくと思うので、そこは引き続き、私も頑張っていきたいと思います。皆さんとお会いする環境ももしかしたらオンライン上になるかもしれませんが、その時は是非よろしくお願いいたします。ありがとうございました。
上野
ありがとうございます。ではこれで、WORKSREVIEW「内定から入社まで。内定者同士の絆を深め、興味を惹き続けるコミュニケーションとは?」を終わります。最後までご視聴いただきまして、誠にありがとうございました。